言葉にこだわるイギリス社会

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000228398
  • NDC分類 831.4
  • Cコード C0082

出版社内容情報

発音が悪ければ就職もできない,TVキャスターの地方訛りにはクレームの嵐,政治家の命運も発音次第―生れ育った言葉の違いで人生が大きく左右されるイギリス.タブー視されてきた社会現実を言語学者が真正面から描く.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

15
イギリスにおける地域・社会方言の諸相。著者はイングランドの言語教育学者。かつて言葉を聞けばその人の社会階層がわかると言われたほど、階級と言語が不可分に結びついていたイギリス(今は以前ほどではないらしいが)。本書は日本人にも有名なロンドンの下町言葉コックニーをはじめ、イギリスの多様な地域・社会方言(リヴァプールのスカウス、王室が用いるクイーンズ・イングリッシュ、BBCで使われるRPなど)を紹介し、それらが英国社会でどのような役割を演じているかを説明している。大変興味深く、読むと実際の音を聞きたくなる。2016/12/23

timeturner

1
イギリスに階級があるというのは公然の事実だし、言葉によって差別されるというのも真実だと思う。でも、だからって自分のアイデンティティを完全に捨ててしまうようなRPへの完全移行を一方的に進めるというのもどういうものかなあ。2006/11/23

ekottyk

0
イギリスにおける言葉づかいについて社会との関係に重点を置いて論じている。 クイーンズイングリッシュと「イギリス英語」くらいしか知らなかったが、他にも様々な地方アクセントが存在し、あるものは社会的に受け入れられているものの別のものは蔑視の対象となるなど、イギリス社会の歴史に依存したアクセント差別が実在しているという事実は大変興味深かった。本書を通して、他者との意思疎通手段である言葉は一つ一つの言葉づかいからも職業・地域・価値観など様々な情報を与え、中身と同じくらい影響を及ぼしていることに改めて気付かされた。2022/09/29

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