出版社内容情報
1993年に初版が刊行されて以来、初心者から研究者、実務家まで広い読者の圧倒的な支持を得て憲法教科書の定番となった「芦部憲法」。1999年に著者が死去した後、その改定作業は高橋和之教授によって受け継がれた。最新の判例、立法の動き、新たな事項の解説などを織り込んでアップデートし、第四版としてここに刊行する。
内容説明
法科大学院・新司法試験に対応して新判例を大幅に追加。
目次
第1部 総論(憲法と立憲主義;日本憲法史;国民主権の原理 ほか)
第2部 基本的人権(基本的人権の原理;基本的人権の限界;包括的基本権と法の下の平等 ほか)
第3部 統治機構(国会;内閣;裁判所 ほか)
著者等紹介
芦部信喜[アシベノブヨシ]
1923年、長野県に生まれる。1949年、東京大学法学部卒業。1963年、東京大学法学部教授。以後、学習院大学法学部教授、放送大学客員教授を歴任。1999年、逝去
高橋和之[タカハシカズユキ]
1943年、岐阜県に生まれる。1967年、東京大学法学部卒業。1984年、東京大学法学部教授。2006年、明治大学法科大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
D.Okada
4
読書というか試験勉強の一環で読みました。法学部生なら芦部憲法は必読だと誰か言っていましたが、判例も交えて詳しすぎず省きすぎず適度に説明が為されているので、読みやすかった。2010/01/17
NiR
3
憲法の国定教科書「芦部憲法」の第4版(2014年時点の最新版は第5版)。安定的な解釈論と平易な記述で、著者没後十数年経った今も尚色褪せることのない不朽の名著。「『行間』を読む必要があり実は難解」だの「統治が薄い」だの言われるけど(そしてどちらも概ね正しいんだけど)、いずれにせよ、憲法を学ぶ上では必読の書。2014/02/27
イツ
3
憲法の基本書。簡潔に記してるので読みやすい。著者が既に鬼籍に入っておられるが、弟子が追加すべき最新判例を載せて版が刷新されてる。内容がしっかりとした良書だから、この本を上回る解説がそうそう出ないのだろう。憲法を学ぶなら避けては通れない著作。2012/05/26
Ryueno
3
憲法の講義の最初に定番書として紹介されていたため購入し、講義の片手間に少しずつ読んでみた。憲法は体系的な学問と聞いていたので、全体を把握しないと全体を理解できないものと思っていたが、芦部憲法はそれぞれの項目ごとでコンパクトにまとめられていたので、少しずつ理解しながら読み進めることができた。2010/01/17
denken
3
数ある憲法の教科書のなかでも非常に有名なものなので目を通してみた。十分に分厚いのだが,それでも他の教科書と比べると薄いので何とか貸し出し期間中に読み終えた。それなりにわかりやすい記述であることも大きく助かった。この本に限ったことではないのだが,憲法という分野はある程度の内容は普通に生活していて身につくので,そんな常識が延々と書き連なれられている箇所で油断してしまい,迷子になるということがしばしば発生した。2009/07/09