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激情と神秘―ルネ・シャールの詩と思想

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  • サイズ A5判/ページ数 375,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000227506
  • NDC分類 951
  • Cコード C3097

内容説明

「アポリネール以来最高の現代詩人」と称され、20世紀の神秘家として、激情とともに時代を駆け抜けた「最後の形而上詩人」の肖像。その詩文の秘教的な難解さのゆえに、これまで登攀を試みる者のなかった孤高の巨峰に挑む。形成期においても、シュルレアリスムからの離脱に際しても、また対独レジスタンスに身を挺した折りにも、つねに超自然的な詩的神秘の気圏のうちを生きた精神の年代記を縦糸に、カミュ、ブランショ、バタイユ、ハイデガーといった互いに響き交わす同時代の思想家たちと、またブラック、ピカソ、ミロ、マティス、ブレーズら、形象と音楽とで共働した画家たちとによって作られた希有な精神のトポスを横糸として、形而上的ポエジーの秘密に肉迫する。20世紀精神の未知の断面を開く、初の本格的な詩人論。

目次

1 シャールの詩作(一)(土地の精霊;暗い幼年時代 ほか)
2 シャールの詩作(二)(レジスタンスと抵抗詩;『イプノスの手帖』 ほか)
3 至高の対話(シャールとブランショ;ヘラクレイトス、ニーチェ、シャール ほか)
4 シャールの思索と詩作(シャールの時代・歴史認識;シャールの人間論 ほか)

著者等紹介

西永良成[ニシナガヨシナリ]
1944年富山県生まれ。東京大学フランス文学科卒業。同大学院に入学後、1969‐72年、フランス政府給費留学生として、パリの高等師範学校およびソルボンヌ大学に留学。1978‐80年、フランス国立東洋語学校講師。東京外国語大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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