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釜ケ崎と福音―神は貧しく小さくされた者と共に

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000224635
  • NDC分類 198.24
  • Cコード C0016

内容説明

釜ケ崎でのある出会い、解放と回心の経験―人を根底から変え、喜びと生命感をもたらす力は、その社会のもっとも低くされた場所から伝えられる。寄る辺なく、打ち捨てられた者、飢えと寒さをしのぐ術のない、路傍の労働者の側に、神の選びはある。釜ケ崎の十六年、貧しい者たちの感性に学び、その願いに連帯し、共にはたらく道を探った歳月を語る。身をもって生きられた聖書解釈による、イエス像の転回―経験と、独自の福音理解に基づく力強い宗教思想がここにある。

目次

1 ある出会い(痛みを知る人たちこそ;愛するよりも大切にすることを;よい子症候群のわたし ほか)
2 宗教を超えて福音を―聖書講義(貧しく小さくされた者の選び;イエスとはだれか)
3 いま、信頼してあゆみ始めるために(いま、最悪の国際情勢;危機的な国内情勢と社会問題;「良識的」といわれる人たちの、社会問題に対する誤ったスタンス ほか)
人権と共に人間の尊厳を大切に―むすびに代えて

著者等紹介

本田哲郎[ホンダテツロウ]
1942年生まれ。65年、上智大学を卒業し、フランシスコ会に入会する。71年、司祭叙階。72年、上智大学神学部修士課程修了。78年、ローマ教皇庁立聖書研究所卒業。91年より、大阪釜ケ崎にて、日雇い労働者に学びつつ聖書を読み直し、また「釜ケ崎反失業連絡会」などの活動に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

47
【サービスする側でなく、サービスを受けねばならない側に、主はおられる】再読。表紙絵は、F・アイヘンバーグによる、ニューヨークのスラム街で炊き出しに並ぶホームレスたちを描いた宗教画。イエスは、ホームレスの人たちの中にいる。<体で「いちばん貧弱」と見なされている部分が、大事なのです。わたしたちは、体の部分で「たいしたことない」と思ってしまうところを、なによりも尊重するようにします。それで、わたしたちが「目ざわりだ」としていた部分が、よりすぐれた調和をもたらすようになるわけです(コリントの人々への手紙Ⅰ)>。⇒2023/06/30

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

6
悪とは他者を抑圧する行為、善とはそのものがもつ素晴らしさを引き出す行為。貧しく小さいことが素晴らしいのではなく、貧しく小さいものに学べ。2015/02/08

パン太郎

4
本田司祭が初めて訪れた釜ヶ崎でこわごわ声をかけたホームレスから「兄ちゃん、おおきに」と言われた時に見えたのでしょう、「神は、貧しく小さくされた者と共に」。そこから始まります。戦う司祭様、腹が坐っていて素敵です。2023/02/12

わたしは犬に育てられました

2
キリスト当時の民俗から、キリストの身分の低さと、そこから生まれる「小さくされた人たちへの共感」を重要な概念として説明。釜ヶ崎の仕事の構造やエピソードも。2018/06/03

chabo

2
うわさ通りの強烈な内容だった。聖書もその都度その都度納得のいく解釈をこじつけていくよりも、徹底して「弱くされた人たち」の視座に立っているという前提で読んだほうがよほど読みやすくなりそう。聖書を自分に引き寄せるのではく、自分が聖書にメタノイアーする読み方。2015/11/25

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