内容説明
釜ケ崎でのある出会い、解放と回心の経験―人を根底から変え、喜びと生命感をもたらす力は、その社会のもっとも低くされた場所から伝えられる。寄る辺なく、打ち捨てられた者、飢えと寒さをしのぐ術のない、路傍の労働者の側に、神の選びはある。釜ケ崎の十六年、貧しい者たちの感性に学び、その願いに連帯し、共にはたらく道を探った歳月を語る。身をもって生きられた聖書解釈による、イエス像の転回―経験と、独自の福音理解に基づく力強い宗教思想がここにある。
目次
1 ある出会い(痛みを知る人たちこそ;愛するよりも大切にすることを;よい子症候群のわたし ほか)
2 宗教を超えて福音を―聖書講義(貧しく小さくされた者の選び;イエスとはだれか)
3 いま、信頼してあゆみ始めるために(いま、最悪の国際情勢;危機的な国内情勢と社会問題;「良識的」といわれる人たちの、社会問題に対する誤ったスタンス ほか)
人権と共に人間の尊厳を大切に―むすびに代えて
著者等紹介
本田哲郎[ホンダテツロウ]
1942年生まれ。65年、上智大学を卒業し、フランシスコ会に入会する。71年、司祭叙階。72年、上智大学神学部修士課程修了。78年、ローマ教皇庁立聖書研究所卒業。91年より、大阪釜ケ崎にて、日雇い労働者に学びつつ聖書を読み直し、また「釜ケ崎反失業連絡会」などの活動に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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