出版社内容情報
改憲論と連動しながら,いま初めて本格的な「改正」論議の対象となっている教育基本法.そこには何が書かれ,何が争点となっているのか.今日の子どもと学校の深刻な状況と重ねながら,その積極的な価値を照らし出す.
内容説明
戦後教育の基本理念をうたった教育基本法が、いま改憲論と連動しながら、初めて本格的な「改正」論議の対象となっている。全11条からなるこの法律には何が書かれ、何が争点となっているのか。制定時とその後の議論をふり返り、今日の子どもと学校の深刻な状況を見すえながら、これからの地球時代におけるその積極的な価値を照らし出す。
目次
地球時代を拓く
第1部 教育改革と教育基本法(教育基本法「改正」をめぐる状況;戦後改革と教育基本法;戦後史の中の教育基本法)
第2部 教育基本法とはどんな法律か(はじめに―三つの視点;教育基本法をどう読むか―逐条解説)
教育基本法を生かす教育改革を
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takao
4
2002年12月18日発行(2003年2月14日、第2刷)。2002年11月14日、中央教育審議会が「教育基本法改正」の中間報告を出したことを受けての緊急出版。2003年3月20日には答申が出された。序章「地球時代を拓く」、第1部「教育改革と教育基本法」、第2部「教育基本法はどんな法律か」、終章「教育基本法を生かす教育改革を」という構成。第1部までは書き込みをしながら読んだ形跡があるが、最後まで読み終えずにいた。教育基本法が「改悪」されて10年、あらためて基本法の理念に立ち返ってみたい。2016/12/25