出版社内容情報
従来では考えられなかった分野間で「逆問題」への関心が高まっている．逆問題という問題の立て方の必然性と多様性について正確に理解し，その上で，どこまで拡張できるのか．数学解析の見地からその手法を特徴づける．[46]逆問題という問題の立て方の必然性と多様性について正確に理解し，その手法がどこまで拡張できるのか，数学解析の見地から特徴づける．
内容説明
従来では考えられなかったような分野間で共通の取り組みが見られるなど、いま「逆問題」といわれる問題群についての再評価が注目されている。そもそも逆問題という問題の立て方の必然性と多様性についてまず正確に理解し、その上で、その手法がどこまで拡張できるのか、数学解析の見地から特徴づける。多くの示唆に富む入門。
目次
１ ニュートン力学と逆問題
２ 地球の年齢は何歳？―不可逆過程に関する逆問題
３ 逆問題の外面的な特徴とは
４ なぜ逆問題が注目されるか
５ 逆問題の数学的な特徴づけ
６ どのようにして逆問題の解を見つけるか
著者等紹介
山本昌宏［ヤマモトマサヒロ］
１９５８年生まれ。１９８３年東京大学大学院理学系研究科修士課程数学専攻修了。理学博士。現在、東京大学大学院数理科学研究科助教授。専門は、逆問題解析
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kai
0
前に読んだときよりもよく分かった．それなりに有益．2014/04/01
kai
0
逆問題の丁寧な入門書．地球半径の推定の話からはじまり，ケルビン卿による地球年齢の推定の話なども登場しながら逆問題とはどういうものかを紹介している．次に工学からの例を通して逆問題の問題設定や特徴，問題点を説明してから，より数学的な側面に入る．逆問題の持つ「非適切性」について様々な例によってかなり丁寧に述べている．最後にチホノフの正則化法という逆問題の解の安定な再構成法について書かれている．逆問題に日々向き合っている専門家の考えが知れてとてもためになった．数学 (工学？物理学？) 読み物としても優れている．2013/09/24
すぐる
0
◎：いろいろネタがつまっている2012/06/29
Kazuyuki Koishikawa
0
逆問題という言葉を知らなかったが、それよりも微分方程式が解けなくなっている自分にショック。2012/01/29
greeenteea
0
かるーく読んだ。とりあえず逆問題ってなに？がわかる本。まぁ本薄い(100p弱)ですし。2011/04/13
