出版社内容情報
現在の宇宙論によれば物質と反物質は同量存在しなければならない.しかし現実には反物質は存在しない.なぜか.そして,この非対称はいつどこで生じたのか.いまもっとも注目される素粒子論最前線にかける著者の思いを語る.
内容説明
現在の宇宙論によれば、物質と反物質は同量存在しなければならない。しかし現実には反物質は存在しない。なぜか。そして、この非対称性はいつどこで生じたのか。また、そこにはどのような物理法則が働いているのか。新しい物理を予感させる素粒子論最前線にかけた著者の熱い思いを語る。
目次
1 素粒子と宇宙
2 素粒子と反素粒子
3 対称性
4 素粒子の模型
5 K中間子の登場
6 B中間子の登場
7 巨大なCP対称性の破れ
8 CP対称性の破れの測定
9 おわりに
著者等紹介
三田一郎[サンダイチロウ]
1944年生まれ。1965年イリノイ大学工学部物理学科卒。現在、名古屋大学大学院理学研究科教授。Ph.D.。専門は、素粒子論
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