岩波講座 物理の世界 物質科学の展開〈6〉超伝導でたどるメゾスコピックの世界

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  • サイズ B6判/ページ数 95p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000111294
  • NDC分類 420.8
  • Cコード C3342

内容説明

メゾスコピック系は量子力学と古典力学の双方の性格が共存する世界である。この系と超伝導の組み合わせは、シュレーディンガーの猫に象徴される量子力学のパラドックスを解く鍵として注目されている。また、量子コンピュータなど新技術の土壌としても期待を集める。第1部では巨視的スケールで出現する量子現象という超伝導の本質を直観的に解説する。第2部でメゾスコピック系の超伝導をもとに量子の世界の不思議な法則が日常目にする古典力学の法則にいかにつながるのかに迫る。

目次

第1部 数式なしで超伝導を語る(超伝導の本質―電子たちの集団演技;超伝導とはどんな現象か;金属の正常状態;超伝導の現象論的理論;超伝導の微視的理論―Bardeen‐Cooper‐Schrieffer(BCS)理論
引力の発生機構)
第2部 メゾスコピック系の超伝導とシュレーディンガーの猫(科学と技術の新天地「メゾスコピックの世界」;電子が世界の狭さを感じるとき;量子の世界とわれわれの世界―相対論とニュートン力学は連続するが…)

著者等紹介

栗原進[クリハラススム]
1948年生まれ。1976年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。現在、早稲田大学理工学部教授。専門は、物性理論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

joyfuton

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教科書コーナーに並んでたけど、内容はかなり気楽な本だった。超伝導についての説明の図(常伝導との違いや、エネルギーギャップやクーパー対の位相の例え)が面白い。後半のメゾスコピックな世界についての話、シュレディンガーの猫をSQUIDで実現しようという話は夢が膨らんだ。さらっと読むにはなかなかいい本。ただ簡単すぎるかな。2013/10/21

murumy

0
超伝導とは何か?ということが数式を使わずに丁寧に書かれており入り口の入り口としてはかなりよい。超伝導を学ぶに当たって最低限必要な量子力学の概念についてもわかりやすく書かれており、量子力学の雰囲気を掴むのにもよいと思った。アナロジーも豊富でなかなかよいと思います。2013/05/09

しゅんちゃん

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超伝導と、その研究によって明らかにされたさまざまな量子力学的な分野、特にメゾスコピックな系についてやさしく解説してくれる本だった。科学史的なものと、これからの研究課題などが、学部2年生なら十分理解できる言葉で書いてあった。面白かった。薄くて小さいので電車の中で読むのに都合がよかった。2013/01/27

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