出版社内容情報
半導体微細加工技術が創り出す極微の人工系で量子力学の本質を直接的に示す数々の実験がおこなわれている.本書では電子の粒子性と波動性,そしてその両方をみるために最適な実験を通して量子力学の世界をやさしく解説する.
内容説明
近年の半導体微細加工技術の進歩によって1μm~数nmという極微の人工系を創り出すことが可能になった。電子の波としての性質が顕著に現われるそれらの系で量子力学の本質を直接的に示す数々の実験がおこなわれている。本書では電子の粒子性と波動性、そしてその両方をみるために最適な実験を通して量子力学の世界を解説する。
目次
1 波とは何だったか
2 「波」としての量子
3 固体中の電子
4 半導体超薄膜
5 電子の導波管―量子細線の電気伝導
6 単電子効果・量子ドット―粒としての電子
7 波と粒子:2つの顔をもつ電子―固体素子でみるファノ効果
著者等紹介
勝本信吾[カツモトシンゴ]
1957年生まれ。1983年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。現在、東京大学物性研究所助教授。専門は、物性物理学
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