出版社内容情報
1+1を3にする超分子! 分子の組織化によって生まれる新機能は,構成分子の特性の足し合わせにとどまらない.幅広い分野で注目され,未来への扉を開く技術として期待される超分子化学の豊かな可能性を熱く語る.
内容説明
分子を越える分子といわれる超分子とは何か?複数の分子を弱い力で相互作用させ、高秩序・新機能をひきだしたもの、それが超分子である。フラーレンやカーボンナノチューブ、分子膜などのユニークな分子の単位を使って、形態が興味深いだけでなく、新しい分子機械の開発にもつながると期待される。未来を語るにふさわしい熱気あふれる若い学問を、第一線の研究者が平易に語る。
目次
1 超分子とは何か?その成り立ちと期待される未来
2 分子認識の化学―分子が分子を見分ける
3 分子のトポロジー―超分子化学が織りなす造形芸術
4 超分子の組織体―分子の自己組織化
5 未来を開く超分子技術―分子デバイスとナノテクノロジー
6 生体超分子システム―生物学とのインターフェイス
著者等紹介
有賀克彦[アリガカツヒコ]
1962年生まれ。1985年東京工業大学工学部高分子工学科卒業。現在は奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科助教授。専攻は超分子化学、界面化学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。