出版社内容情報
原始古代から現代まで,日本列島とその周辺地域を舞台として繰り広げられた歴史の全過程を,一貫した方針のもとに叙述する.これまでの日本史像や日本文化観に大きな転換を迫る注目すべき業績をもれなく集約し,世界史的大転換期にふさわしい,鋭敏な現実感覚に根ざした新しい日本史の全体像を提示する.ご要望に応え再刊.
目次
通史(1970‐90年代の日本―経済大国)
論説(貿易摩擦・文化摩擦;企業社会と労働;宗教意識の現在 ほか)
文化論(現代の思想状況)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
4
所収の論文「宗教意識の現在」だけ読む。というのも、親鸞さん関連でネットサーフィンをしていると必ず行き当る「浄土真宗親鸞会」という真宗系・新新宗教教団がずっと気になっていて、その実態を紹介しているのがこの論文だったから。僕がネットで読んだ限りでは、親鸞会はインターネットを舞台にして本願寺をガチに批判していたり、逆に本願寺からゴリゴリに批判されていたりと、すこぶる「現代的」。論文の内容は親鸞会の日常から学生信者の信仰告白まで、その実態を淡々と記述するだけのものだったけど、事実を読むだけでも十分おもしろかった。2016/08/13