出版社内容情報
内外に複雑な様相を示し,日ごとに関心が高まりつつある宗教.21世紀を目前にいまだ解かれぬ人間のこころ.存在の根源に関わるこの問題を,一見その対極に位置すると思われる科学と関連させて,多元的に検討する. 〈第2次刊行〉
内容説明
社会科学は宗教をどのように科学してきたのだろうか。宗教は科学に、科学は宗教に何を寄与しうるのか。新しい観点から問う。
目次
序論 現代社会と宗教―神は心を閉ざす
1 個人の救済と共同体
2 価値絶対化と相対化
3 進歩の観念と宗教
4 カリスマとその制度化―マックス・ヴェーバーの「普遍史的関心」に即して
5 隠れたフェティシズム
6 人類学はどこまで宗教に近づけるか―風景論からのアプローチ
7 生活知と近代宗教運動―牧口常三郎の教育思想と信仰
8 宗教の将来と解釈学
9 ニーチェ、ヴェーバーと宗教
10 宗教と戦争―過去のない文化の世界