出版社内容情報
ソフトウェアの作成は人間的な作業で,信頼性や生産性の点でいまだに手工業の域にある.こうした現状をふまえ,ソフトウェア作成の方法を示すとともに,その理論と知識を整理し,新しい学問体系として提示する.
内容説明
人工知能や知識処理のソフトウェアを作成するうえで必要となる記号処理のプログラム技法を系統的に紹介する。例題はプロダクションシステム、自然言語の構文解析、定理の自動証明などの実際の人工知能システムからとり、プログラム作成の手順を追って詳しく解説した。また、LISPやPROLOGは、おのずとマスターできるように工夫した。
目次
1 LISPの考え方(リストとS式;LISPの関数;関数の関数;EVALとインタプリタ)
2 LISPの使い方(親言語としてのLISP;プロダクション・システム;定理の自動証明;英語の構文解析;多項式の微分)
3 PROLOG(述語の考え方;ユニフィケーション;PROLOGにおけるリスト構造;論理プログラミング;LISPとPROLOGとの比較)
4 記号処理の計算機構(リストの内部表現;LISPマシンの発想;ラムダ表現とLISP、PROLOG)