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出版社内容情報
ソフトウェアの作成は人間的な作業で,信頼性や生産性の点でいまだに手工業の域にある.こうした現状をふまえ,ソフトウェア作成の方法を示すとともに,その理論と知識を整理し,新しい学問体系として提示する.
内容説明
CPUスケジュリング、並行プロセス、主記憶管理、仮想記憶、ファイルシステムなどのオペレーティングシステムの基本機能を、資源の仮想化の観点から丁寧に解説する。その上で実際のシステムとしてMVSとUNIXの要点を紹介する。読者が自払のレベルに応じて読み進められるように工夫し、プログラムは主にC言語で示した。オペレーティングシステムについて日本語で書かれた初の本格的な解説書。
目次
1 オペレーティングシステムとは
2 CPUスケジュリング
3 並行プロセス
4 コンカレントプログラミング
5 主記憶の管理
6 仮想記憶
7 ファイルと入出力
8 MVS
9 UNIX
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よく読む
3
大学で教えられてることを学ぶために紐解いた。OSについて事前知識の乏しい自分には、慣れなくて難しくてついていけない点もあったが、おおまかに理解することを目指した。設計する上での理想と、その実現に際しての工学的な難しさが整理して書かれてる点は読みやすい。今後、他の本も利用して学びながら、また戻ってみたいと思う。2023/04/12
yshigeru
1
オペレーティングシステムの理論についての素晴らしい本。翻訳ものでなく日本語で書かれた本としては未だこれを超えるものはない。大好きな本。繰り返し読みたい。2014/08/13
yshigeru
1
20年以上前に書かれた本だが、OSに関して日本語で書かれた本としては最も詳細。Web登場以前のコンピュータの世界でのOSについて詳しく書かれている。とくにメモリ管理・仮想記憶に関して分かり易かった。2013/03/27
Q
0
1988年時点でのOS解説本。おそらくpthreadが発明される前なのか並行プロセスの説明が現代の実装とどう対応するのかしっくりこなかった。コンカレントプログラミングの章でCSPとAdaにふれているのは興味深い。MVSというIBM製のOSについて概説があるが、ユーザ空間APIがわからないまま解説が進んだのでこれまた実装のイメージが掴みづらかった。今OSの解説本を読むならやはりタネンバウムなのではと感じた。2019/08/08