出版社内容情報
子どもの虐待の実態,緊急対応,そしてとらえ方を考える上で,長らく格好の入門テキストとして広く読まれてきた緊急対策ガイドブックの新版.最新データをもとに,誰でも子どもの虐待防止のためにできることを具体的・実践的に示す.
目次
1 心の手当てをする
2 公衆衛生の問題
3 子ども観と子どもの人権
4 エンパワメントとレジリアンシー
5 体罰の六つの問題
6 怒りの仮面
7 性的虐待の深刻さ
8 DV環境が及ぼす影響
9 虐待に対応する四つの分野
10 虐待されている子に出会ったら
著者等紹介
森田ゆり[モリタユリ]
1981年より米国で子どもと女性への暴力防止の専門職養成に携わる。その後カリフォルニア大学主任アナリストとして、多様性、人権問題の研修プログラムの開発・指導に七年間就く。同時に先住民の運動支援、非暴力トレーニングの実践を続ける。97年にエンパワメント・センターを設立、虐待、DV、人権に携わる専門職の研修活動に専念する。虐待する親の回復「MY TREEペアレンツ・プログラム」を開発し広めている。『聖なる魂』で朝日ジャーナルノンフィクション大賞、『あなたが守るあなたの心・あなたのからだ』で産経児童文化賞受賞
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感想・レビュー
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るうるう
2
日本はいつも他の国に追随している。遅れている。なかなか変えないし変わらない。原発問題にしろ冤罪にしろ外交にしろ・・・今後、追随し模倣し隠蔽する体質からより自主的な方向へと、自己を反省し、公平に思考し、勇気をもって現実を認める国へと変化することはあり得るのだろうか。今日は雨が降っているし、朝から袴田事件の番組や福島の新エネルギー開発、政治資金供与のニュースを見て、欺瞞やあざとさに空しさがつのる。どの問題も構造が似ている 結局はニンゲンのしていることだ しかもたくさんのニンゲンが悪の所業にカカワッテイル 2014/03/30
ひなた
1
レジリアンシー(心的弾力)とエンパワメント。子供の虐待とはどういうことか、法的問題点も記載されています。森田ゆりさんの本は、たいへん読みやすく、素人にも理解しやすい書かれ方をしています。2012/04/11