内容説明
文化生活に不可欠の言葉。この言葉を喪失する病気、失語症の正体は何か。診療と研究の両面から失語症に挑戦する第一人者が、豊富な症例を挙げつつ、最近急速に解明が進んだ病因と回復についてやさしく解説する。さらに、失語症研究によって明らかになってきた、脳・神経系と言葉との関係や、言語とは何かという問題を詳述し、言語情報と文字情報の本質を追究する。脳科学に関心のある人はもちろん、言語に興味をもつ人に必読の書である。
目次
1 言葉とは何か
2 言葉の座の発見
3 脳の働きをしらべる
4 脳における言葉の座
5 読むことと書くこと