出版社内容情報
利休が集大成したわび茶の根本理論を説くとともに，利休の茶会の詳細な記録に基づいてその実技を体系づけた書．特にカネワリの法則という独特の厳しい茶法実演の美学をエピソードを交えながら詳述した部分が圧巻．
内容説明
利休が集大成したわび茶の根本的理論を説くとともに、利休の茶会の詳細な記録にもとづいてその実技を体系づけた書。特にカネワリの法則という独特のきびしい茶法実演の美学を、エピソードをまじえながら詳述した部分は、利休の茶道精神を伝えるものとして圧巻である。数多い茶道の書の中で最も重要視されてきた古典。
目次
覚書
会
柵
書院
台子
墨引
滅後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
10
利休の茶会の記録で実技を体系化した書（表紙見返し）。原文、脚注、補注、付図、解説の構成。音読は味読である。仏の教が茶の湯の本意という（９頁）。村田珠光の四畳半茶室の構造や飾り方が、武野紹鷗・利休へと真（しんの）座敷から草（そう）の座敷へと展開（５８頁脚注）。相当な枚数に及ぶ図解も豊富。２０８頁～出てくる醒ヶ井は京都市下京区のだが、国道２１号にも名水という意味では共通する。2014/11/12
