出版社内容情報
チェスでは,コンピュータが名人を破った.盤上に駒を打ち込めるもっと複雑なゲーム,将棋ではどうなのだろうか.プロ棋士であり,大学の研究者でもある著者がその可能性について,さまざまな角度から解説する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
3
ゲームを深く考えることが、プログラミング技術の向上に貢献するというのは、その通りなのでしょう。1997年にチェスでは世界チャンピョンを破り、将棋では2012年に逆転すると予想する著者。果たしてほぼその予想どおりになっているようです。囲碁はさらに難しい問題があるようで...囲碁が完全にコンピュータに支配されるのは、一体いつのことになるのでしょうか? (^_^)2012/12/20
Matsui Kazuhiro
1
本書が書かれたのが2002年なので,少し古めではあるが筆者の未来予想図は当たっていたように思う.前半に,まずはチェスが人間を越える過程を詳細に記述しているので難しい将棋の話もスッと入ってくる.個人的にはもう少し数式で説明して欲しかったが,概ね分かりやすい.#802015/08/29
あなあき
1
本書の発刊は2002年。いわゆる「ボナンザ登場以前(5年くらい?)」に書かれているので、まだ「機械学習による評価関数の自動生成」や「クラスタリングによるマシンパワーそのものの強化」など、将棋ソフト開発にとっての画期的手法については触れられていない。今年はじめて公式に行われたプロ棋士との対局の結果から、コンピュータ(COM)の棋力がプロ並みであることは証明されたが、本書で説明されているCOM将棋の「基本的な部分」は10年後の現在も踏襲されているし、対局数も少なすぎるので「名人を超えた」かどうかは微妙だよね。2013/06/12
米光一成
0
図書館。コンピュータ将棋のことや思考ルーチンの基本、わかりやすい。2010/08/12
numainu
0
評価A2003/05/29