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世界を変えた手紙―パスカル、フェルマーと確率の誕生

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  • サイズ B6判/ページ数 179,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000062770
  • NDC分類 417.1
  • Cコード C0041

出版社内容情報

未来を数値的に捉えることが想像すらできなかった時代に、偶然で決まる未来を数学的に覗き見るという概念「確率」の基盤をつくった二人の数学者。彼らの往復書簡を紹介しながら興味深いエピソードに満ちた数学的な確率の誕生と発展の歴史を眺望する。

内容説明

17世紀、未来を数値的に正確に捉えることが想像すらできなかった時代に、偶然の未来を数学的に覗き見るという概念、すなわち「確率」の基盤をつくった二人の数学者。確率によって未来は評価しうる対象となった。この革命は人類の生活や未来に対する考え方をどのように変えたのか。「未完のゲーム」といわれる問題に取り組む二人の往復書簡を紹介しながら、興味深い登場人物とエピソードに満ちた数学的な確率の誕生と発展の歴史を眺望する。

目次

1 一六五四年八月二四日、月曜日
2 偉大な頭脳にふさわしい問題
3 巨人の肩に乗って
4 痩せた男
5 偉大なるアマチュア
6 ひどい混乱
7 賭博場を出て
8 日常の世界へ
9 人生のチャンス
10 無知を測る
世界を変えた手紙―パスカルからフェルマーへ

著者等紹介

デブリン,キース[デブリン,キース][Devlin,Keith]
スタンフォード大学言語情報研究センターの上級研究員、研究センター長、数学科の顧問教授、同大学のメディア・XリサーチネットワークとH‐STAR研究所の共同設立者。ナショナル・パブリック・ラジオの「マス・ガイ」でも有名。世界経済フォーラム・フェロー、全米科学振興協会フェロー、多数の著書を出版。カリフォルニア、パロアルト在住

原啓介[ハラケイスケ]
1996年、東京大学大学院数理科学研究科修了、博士(数理科学)。専門は確率論。立命館大学数理科学科教授を経て、2009年より株式会社ACCESS勤務、チーフ・スペシャリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くまこ

5
パスカルとフェルマーが交わした手紙というだけで、数学史料として貴重。手紙の中で論じられているゲーム賭け金の話しは、ピストールという単位も絡み難しかったが、確率論一般の解説は中学・高校レベルのものもあり、取っつきやすかった。今日、間違いが証明されているフェルマー数(2の平方べき乗+1は素数というもの)や、信仰の生活を送ることによる期待値(パスカルの賭け)のくだりが、特に印象に残った。2013/03/18

Ikue

3
二回目とあって、スムーズに読めた。復習って大事。2014/09/20

うめけろ

3
二人とも偉大な数学者だっただなーということがひしひしと伝わってきました。現代でこそ、確率という概念は――正しく理解しているにせよしていないにせよ――誰もがそれほど困難もなく知識として得ていますが、最初に理論を組み上げていくってのはこんなにも難しいものなんですねぇ。2013/12/17

Ikue

3
読了!楽しく読めた。フェルマーとパスカルの往復書簡。それによって発見された未来を予測する「確率」という手法。自分は確率はあまり得意ではなかったけど、確率をもう一度やり直してみようかと思った。数学好きにはオススメの1冊だな。2013/09/02

Kawai Hideki

3
「確率」という考え方がまだ無かった時代に、パスカルとフェルマーという二人の数学的天才が書簡を交わしながら、少しずつ「確率論」を形作っていく過程を丁寧に追った本。発端は「2人が連続してコイン投げをするゲームで、途中で賭けが中断された時、どちらにどれだけ掛け金を配分するのが公平か」という問題だった。 直感的に正しい考え方にたどり着いたフェルマーに対し、よくある間違いにつまずくパスカルのやりとりを眺めながら、確率の考え方、他の学問分野に与えた影響、現代の応用領域など、より深いトピックへと導いてくれる。2013/05/01

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