出版社内容情報
物理エッセイストとして定評あるシリーズの第三弾。スポーツ物理の先がけとも言うべきボール投げや跳躍を物理の目で分析したり、今日のリスク学にも近い「数理倫理学」教育を薦めたりなど、思わず喝采したくなるような佳品を収録。
内容説明
日常現象について、物理をこよなく愛する物理学者たちがユニークな視点で語り合う名エッセイ集の第三弾。初版刊行以来四五年を経てもなお新鮮さを失わない。スポーツ物理の先がけとも言うべき、ボール投げ、跳躍、徒競走の力学を扱った「陸上競技」、道徳や倫理の授業に確率の考えなどもっと数理的な視点を取り入れることの大切さを説いた「数理倫理学序説」など、やさしい筆致のなかにも、その意味するところは非常に深いものがある。
目次
第1部(海女と力士;陸上競技;斜め向きに歩こう;足をとられる話;一石二鳥;防寒夜話)
第2部(わずかなエネルギーの利用;コントロールを楽しむゲーム;見えるもの見えないもの;耳が痛くなる話)
第3部(盲者象を撫でる;登頂の真偽;「数学に強い」ということ;数理倫理学序説;でたらめの科学)