内容説明
日常現象について、物理をこよなく愛する物理学者たちがユニークな視点で語り合う名エッセイ集。好評の正編につづく続編。はたして豆腐はどれくらいの大きさまで作れるのかを論じた「丸ビル大の豆腐」。石けん膜のような泡の重さを問う「泡の目方」。ガマの油の話題から始まり切断の本質を問うた「切れるということ」。立っている姿勢にはたらく力のかかり方、ズボンのバンドの閉め方までを追究する「人はなぜ疲れるか」などの佳品を集めた。いまなお未解決の問題も多い。そして言うまでもなくその切り口は絶妙である。
目次
第1部(丸ビル大の豆腐;バネとゴムとは使いよう;社会における流れ学;切れるということ;表面張力のあれやこれや;フール・プルーフ)
第2部(泡の目方;最大・最小をめぐって;一方交通の機構;ステレオ写真の秘密;生活の中の力学;パラドックスの効用;人はなぜ疲れるか)
第3部(「午後一二時三〇分」;かさねあわせ;呼鈴はなぜ鳴るか;パターンの識別;シロウトの日本語文法)