内容説明
日常現象について、物理をこよなく愛する物理学者たちがユニークな視点で語り合う名エッセイ集。ロゲルギストという同人名で雑誌『自然』に発表し、その連載から精選しまとめたのが本書である。有限の空間にどれだけ物を詰め込めるかを考える「つめこむ」。ムダ紙をなくすにはどうすればよいかを問う「棄てる」。あるいは「洋服は二着交替に着た方がいいか」といった一見物理とは何も関係ないような話題にまで、鋭い指摘や議論が飛び交う。数々の珠玉のエッセイが収録されている。
目次
第1部(つめこむ;棄てる;くっつける;何を動力化するか;洋服は二着交替に着た方がいいか;かきもち問答;人形を直立させる実験;はいるもの、出るもの、残るもの)
第2部(紙玉デッポー;対称性が役立つ場合;増幅器、ピンからキリまで;天井を這いまわる法;花火;人間部品の試み;よこぐるま;一つの実験記)
第3部(さがす;ロバはなぜ死んだ;音のかたまり;「イトー」「ロジョーホコー」「ハーモニカ」《ラジオ勉強》考;頭のよさと記憶力;宇宙船とマッチ)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
13
1963年に発行された本の新装版。当時の物理学界の若手研究者(6名とも後に東大や学習院大学の名誉教授となる)同好会『ロゲルギスト』が気づいた身の回りの疑問を科学的に考え、討論したことをまとめた一冊。文章は口語体のため読みやすく、物理にあまり詳しくなくても感覚的に理解できるネタもあるので読んでいて楽しかった。『洋服は二着交替に着た方がいいか』『はいるもの、出るもの、残るもの』『対称性が役立つ場合』は自分の持っていた疑問とも関連したので特に興味深かった。2020/09/17
EnJoeToh
1
懐かしい。2009/09/14
やす
0
ロゲルギスト・・・外国人じゃなかったんだ。2016/05/24
うし
0
紙風船の話、ミルクの糸、被覆機構学序説、りこうな乗客 が面白かったです。こういう話ができる人達が羨ましいです。2014/08/16
すぐる
0
○:寺田寅彦みたい2011/11/30