出版社内容情報
ファインマンの天才的なひらめきによって,プリンキピアの中の「惑星は太陽のまわりを楕円軌道をえがいて回転している」ことの証明がおどろくほどやさしく理解できるようになった.ファインマンの名講義を再現する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
3
ファインマンは共感覚者で記号が色付きで見えたという。さらに彼は数式表現を数学が抽象的に整理した推論として重視した。本書では、ケプラーの楕円軌道の法則を解説しながら、ニュートン『プリンピキア』の説明に難点を見出して修正する際、ニュートン同様初等幾何を使って空間化し、それらを色分けする感覚が伝わるかのようだ。「初等的証明を理解するのには、かならずしも知識は必要としないが、知性が必要なのである」という彼の特異な「知性」が、ニュートン空間を彩り、非常に少しの「初等」の推論で進んで行く様が著者の肩越しに垣間見える。2018/11/07
読生
2
https://booklog.jp/users/toutoyo/archives/1/40000593942021/12/11
joyfuton
1
前半のケプラー・ガリレオなどの時代の古典力学形成についての科学史は面白かった。実はまだ読み終わってないけど、本題のファインマンによるケプラーの法則の幾何学的証明は文章読むだけだと全然わかんないのでスルーしたい。2012/05/13
竹田拓郎
0
初等幾何学的証明は数式を使わない事で却って分かりづらくなってしまっていた。2015/02/24
赤い熊熊
0
ケプラーの楕円軌道の法則をニュートン力学を使って導く講義。ただし微分は使わず、初等幾何学を駆使して。簡単な数学を使って、なかなかに難儀な議論が展開されるけど、ちゃんと追っていけば、中学生にも理解できる本。ニュートンもファインマンもすごいわ。2013/10/18