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被曝治療83日間の記録―東海村臨界事故

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  • サイズ B6判/ページ数 168,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000058728
  • NDC分類 539
  • Cコード C0036

出版社内容情報

あの事故に遭った現場作業員の身に,一体どのようなことが起きていたのか.治療にあたった医師,看護婦たちの証言,カルテ,看護ノートから,その凄絶な「生」の姿が浮かび上がる.放送されなかった取材史資,インタビューをも使い,さらに厚みのある記録として世に問う.ひとつの命のゆくえに肉迫する渾身のルポルタージュ.

内容説明

あの事故に遭った現場作業員の身に、一体どのようなことが起きていたのか。治療にあたった医師、看護婦たちの証言、カルテ、看護日誌から、その凄絶な「生」の姿が浮かび上がる。大きな反響を呼んだNHKスペシャルの単行本化。放送されなかった取材資料、インタビューをも使い、さらに厚みを増した記録として再び世に問う。ひとつの命のゆくえに肉迫する渾身のルポルタージュ。

目次

被曝―一九九九年九月三〇日
邂逅―被曝二日目
転院―被曝三日目
被曝治療チーム結成―被曝五日目
造血幹細胞移植―被曝七日目
人工呼吸管理開始―被曝一一日目
妹の細胞は…―被曝十八日目
次々と起きる放射線障害―被曝二十七日目
小さな希望―被曝五〇日目
被曝五九日目
終らない闘い―被曝六三日目
一九九九年十二月二一日―被爆八三日目
折り鶴 未来

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

261
いざ重度の被曝をするとどのようになるのか、医療は何が出来るのかが書かれていた一冊。ぞっとするような病状の進行ぶりに人知を超えたものを感じさせる。2016/04/21

澤水月

15
栃茨出身友人らから本書知りすぐ入手。たった18日で綺麗な腕の皮膚なくなるカラー写真に衝撃落涙。今の福島第一の如く様々な周辺諸問題あったと思うが、純粋に世界?唯一の臨界中性子線急性被曝者大内さんの人間性、苦闘、医師看護者ら苦悩にスポット当てスッと胸に恐ろしさ哀しさ迫る。大内さん初め意識鮮明なのにどんどん実験体のような姿に…モルモットじゃない、帰る、の声もチューブで出なく。都市伝説的に国が失態隠しに無理矢理生かしたと囁かれていたが違う。医師も家族も本気で生きてほしかったのだ、たとえ1日10ℓ体液染み出す姿でも2014/05/14

まゆまゆ

12
8月という事で、YouTubeで色々と原爆に関する動画を探していた時に、関連動画として偶然見つけたのが東海村臨界事故に関するものでした。その動画の、この本を読んでみるといいというコメントを見て、読んでみようと…。とにかく恐ろしかった。特にズタズタになった染色体の写真。言葉で表現出来ないくらい恐ろしい。被曝した作業員の方はどれほど苦しんだか、その治療にあたった医療チームの皆さんも、どれほど辛かったか。看護師さんの「いのちって何だろう?」という、重たく、答えの出ない問いに胸が苦しくなりました。2021/08/19

kikikko

11
皆さんは「被曝」の様子について自分の言葉で説明ができますか?私は正直、どういう状態からどういう状態になって、何が原因・発端で死に至るのか、と旨く説明はできませんでした。が、この著書を読んでそれが少し解消。被曝時の様子、被曝してからの経過、こと細かく写真付きでまとめられている1冊がこの本であり、人生のどこかで是非一読してもらいたい本。感動して涙が出る本はたくさんあるけれど、何か別の想いが込み上げてきて涙が出たこの本。 こういう実例がありながら、核燃料の処分方法すら確立されてないのに今の日本のこの現状。唖然。2012/08/09

かおりん

11
希望のない治療に取り組む医療者たちと、家族の苦悩が痛切。どう生き、どう死ぬべきかなんて、確たる答えがあるわけがない。それでも、そのとき最善と思う道をどれか選んで、決めて、進まなければならないのだ。どっちへ進んでも完璧に納得なんかできるわけがないことについて、いくらかでも良いほうを選べるように尽くす行為は崇高である。犠牲になった人の最後の日々を、ずっと忘れないで考え続けることが、少しでも供養になればと祈る。2011/10/26

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