脳は物理学をいかに創るのか

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  • サイズ B6判/ページ数 335,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000057967
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0045

内容説明

物理法則は自然界のどこかに書かれているわけではない。人間の創造的な心の働きを通して見出されたものである。では、物理法則を創り出す心の働きとは一体いかなるものなのか。その謎解きに、十数年にわたって脳科学の面白さに魅せられてきた物理学者が挑む。「複雑な脳の働きは単純な仕掛けの複雑な組合せとして理解できる」という信念を根底に据え、脳科学の最新の到達点から推論する。未知に挑戦する科学の醍醐味がここにある。

目次

1 脳は物理学をいかに創るのか
2 ニューロンの構造と機能
3 脳の構造とニューロン集団の機能
4 空間・時間の認知
5 一般化と還元
6 記憶
7 モデルの形成と作業記憶
8 終わりに

著者等紹介

武田暁[タケダギョウ]
1924年生れ。1946年東京帝国大学理学部物理学科卒業。同大学院特別研究生。神戸大学文理学部助教授、東京大学原子核研究所教授・同所長、東北大学理学部教授・同理学部長を歴任。現在、東京大学・東北大学名誉教授。理学博士。専攻は理論物理学(素粒子論)。この間、ウィスコンシン大学、カリフォルニア大学客員教授、ブルックヘブン国立研究所所員等として在外研究に携わる。長年にわたって素粒子論の理論研究を行ってきたが、十数年前に脳科学の魅力に引かれ、以来、基礎的な脳科学を勉強しながら実際の研究にも参加。近年は、科学の啓蒙活動にも取り組んでいる
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