内容説明
「心の発達には遺伝子と経験のどちらが重要か」という問いは、そもそもの前提が間違っていた。遺伝子の役目は生まれたときに終わるわけではなく、人間が生涯にわたって経験から学ぶことができるのもまた遺伝子のおかげなのだ。遺伝子が実際にどう働くかをつぶさに見ることで、「生まれと育ち」の真の関係が鮮明に浮かび上がる。
目次
第1章 どちらが勝るわけでなし
第2章 学ぶように生まれつく
第3章 ブレインストーミング
第4章 アリストテレスの原動力
第5章 コペルニクスの雪辱
第6章 心の配線
第7章 心の遺伝子の進化
第8章 パラドックスの消失
第9章 最後のフロンティア
付録 ゲノム解読のための方法
著者等紹介
マーカス,ゲアリー[マーカス,ゲアリー][Marcus,Gary]
1993年、23歳のときに、マサチューセッツ工科大学(MIT)より博士号(Ph.D.)を受ける。ニューヨーク大学心理学科準教授、同大学幼児言語センター所長。専門は言語獲得とコンピュータ・モデリング
大隅典子[オオスミノリコ]
1989年、東京医科歯科大学より歯学博士の学位を受ける。東北大学大学院医学系研究科附属創生応用医学研究センター教授。専門は脊椎動物の神経発生
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感想・レビュー
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FKM_L
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ちょっと読みづらい部分もありましたが、ヒトにできることの中で最も説得力のある例が言語であるのかもしれない説は面白かった。2017/08/13
千代
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図書館本。思ってたより難しかったが、遺伝子は設計図ではなくレシピという考え方は意外だった。もう少し勉強してから読み直したい。2014/06/15
ラグビー164@最近はQueen漬け
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中々面白い2012/07/19
fn23
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★★★★☆ 遺伝子というのはミニチュアが書かれた設計図というよりもIF-THENルールの列のようなもの、環境か遺伝かという対立ではない。という知見。2011/02/17