意識の探求 〈下〉 - 神経科学からのアプローチ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000050548
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0011

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

4
探求(Quest)は意識研究の大地を進む者にその解明の道筋を与える。今世紀初頭ではペンローズとハメロフの唱える量子重力理論、チャーマーズの自然主義二元論が示す物質と心を存在に対する異なる側面と見なすいわゆる汎経験論、そして行動によって環境に適応する感覚を重視する行動説が取り上げられる。視覚野がテーマの著者は、これらを検討しつつ、腹側視覚路(物体認識)と背側視覚路(空間認識)が前頭前野腹外側部と前頭前野背外側部に各々繋がり、前頭前野で統合されると仮説し、前頭前野のどこかに意識をもたらす何かがあると予測する。2018/08/27

kumazusa

1
学生のうちに読めて満足.上巻と比べて発展的な部分や,推測がおおく,知見が確立されていない印象であった.印象的だったのは両眼視野闘争の研究と遅延条件付けとトレース条件付けの動物実験の比較である.この本が書かれてから数年が経っているのにも関わらず,私はこれより発展的な論文を知らないので,あまり進んでいないと思われるが,確かに未来を感じさせる研究結果であると思う.私はこの分野から離れてしまうが,このような研究成果には趣味として触れていきたいと思っていて,新しい知見が得られるだろうな,と確かに思えた.2014/03/29

ykoro

1
神経科学の最前線は各分野で理解できたが、結論としては、「意識とは何か」を理解するには、まだまだ、という状況が理解できた。 下巻では、現状での大きな全体像が分かるかと期待していたが、残念ながら、内容的には、まだ浅い内容にとどまっている。2013/07/17

親橋白金(実は加藤國康)

1
機先を制する意識♪!。0.5秒の先行。p567より。「注意と意識は緊密な関係にあるが、ニューロンの働きという面から見ると、異なるプロセスである可能性が高い。それゆえ、注意の向いている矛先とその時点での意識の内容との間には、必ずしも一対一の関係があるとは限らないかもしれない。」。鋭く納得。科学は明解だ。2008/12/25

藤田武彦

0
膨大な神経科学の蓄積を整理し、意識との対応を探る。2〜3箇所、論理か翻訳ミスがあるようだが、仮説は仮説としてまとめるなど、誠実。2017/04/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5387
  • ご注意事項