岩波現代選書<br> 近代世界システム 〈1〉 - 農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立

岩波現代選書
近代世界システム 〈1〉 - 農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立

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  • サイズ B6判/ページ数 250,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000047326
  • NDC分類 332.06

出版社内容情報

15世紀に出発し,今なお我々がその中にいる「世界システム」を,国民経済の枠をこえた「ヨーロッパ世界経済」の展開過程としてとらえるジャンボ・ヒストリー.現代社会の危機を根源的に問い直す壮大な社会理論.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AKa

5
科目履修生として取ってる東洋史科目の併読書として挙げられている、という事情があり手に取ったが、世界史・経済史殊に資本主義成立過程におけるポルトガルの存在、という視点の欠如に気付かされた。小国から広大な領土を持つ国家へと成長し、歴史上あるいは世界経済上に大きなインパクトを与えたという点でモンゴルと共通するところがあるように見えるが、ポルトガルの場合、陸ではなく海、そして戦争ではなく商業活動としての対外進出であった。こうした、それまで持ち合わせていなかった目線の獲得というのが、本との出会いの醍醐味である。2019/10/20

ckagami

1
第一章まで読む。もはや古典となった、経済史やグローバル・ヒストリーの基本文献。だが著者の癖がめっぽう強いw 古い本なので仕方ないかと思うが、まわりくどい文章を小見出しなしで読み進めるのはかなり骨が折れた。が、いまたくさんの研究者が議論している主な論点はここにあるように思う。近代ヨーロッパの対外進出の要因はなんであったか、という関心で読み進めたが、農業や政治体制・対外関係の文脈で、西欧と東欧を対比しつつ、中国はそうならなかったのはなぜか、まで論じている。2021/02/21

原玉幸子

1
一連の社会学関連の論考や、近年流行りのジャレド・ダイアモンドやユヴァル・ノラ・ハラリ等の著作の、鉄板で参考文献になっているの昭和の名著です(原著1974年出版)。註が盛沢山の本書で著者が言及している他の識者の諸説全てを吸収することは出来ないので、欧州列国の海外進出で何故ポルトガルが先行しその後没落したか、中国は海外進出に積極的でなかった理由、人口増減、大領主と農奴、地金の需給バランスと通貨制度、奴隷制と農作物から始まる商業資本主義の変遷等々の「キーワード&要点読み」で読み流しました。(◎2020年・春)2020/05/01

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