新約聖書 〈1〉 マルコによる福音書/マタイによる福音書 佐藤研

新約聖書 〈1〉 マルコによる福音書/マタイによる福音書 佐藤研

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  • サイズ A5判/ページ数 251,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000039260
  • NDC分類 193.5
  • Cコード C0316

出版社内容情報

ふたたび「古典の中の古典」と出会う――ギリシア語原典に忠実であることを目指した新鮮な訳文が,新約聖書の魅力と謎とに新しい光を投げる.読みの道しるべとして脚注や挿図を付した,画期的な日本語訳の登場.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きゃんたか

19
以前、吉本隆明のマチウ書試論を読んだ。そこにはマタイ書に込められた権力批判と権力闘争の虚しさについて書かれてあったが、今回再びマタイ書を読んでみて思うのは、無信仰者の宗教批判というものには限界がある、ということだ。ある宗教の啓示が聖典に依拠する場合、その信仰は何らかの形で聖句に触れない限り生まれないものだが、イエスは、さらには福音書の記者でさえ、向こうから来る啓示を知的に把握する試みを悉く拒んでいる。譬えにおいて、パンを降す奇跡において、そして十字架においては取り分けて、知性は敗れない訳にいかないのだ。2017/04/17

Gotoran

14
過去読んだ幾多の書籍で引用されていた新約聖書(AD1~2年にかけてキリスト教徒によって書かれた27の文書)。その中でイエスキリストの生涯と言葉が書かれている福音書。本書は“マルコによる福音書”(16章67節)とその後にそれをベースに書かれた“マタイによる福音書”(28章86節)。一読程度では深い理解は不可、あくまで通読の域。後半のイエスの受難を描く中の「ユダの裏切り」「ゲッセマネの祈り」「(ゴルゴダの丘での)イエスの十字架刑」~「復活宣言」が特に印象に残った。他文献等で時代背景他の周辺意識を↓2013/11/14

しゅん

11
クリスマスだから、というわけでもないけど。イエス一番の謎は、自らの最後を予言しておきながら、臨終の間際に「神よ、何故我を見捨てたもうか」と嘆くこと。あなたは全てを覚悟していたのではなかったか?もしあなたが見捨てられたのなら、あなたの教えを信じる全ての人も見捨てられたということになるのではないのか?全編通して数多くの不可解さはあれど、この一言が最も重く心に残る。文学好きとしては、ジットやドストエフスキーなど文豪が引用した箇所が、どういう文脈でいつ出てくるのか考えて読むとおもしろいです。2016/12/25

yuui02

4
解説よりメモ。マタイによるイエスは、旧約聖書を満たす存在。マタイの教会が聖書の成就体であり、真のイスラエルであり、神的権威によって絶対的に裏打ちされた教会。現に存在しているイエスを拒否したイスラエルは偽のイスラエルだという立場。マルコでは弟子たちがイエスを裏切る様子など不甲斐ない存在として描かれている。解説によると権威主義的に内部を編成しようとしたキリスト教会一般への批判が含まれてるという。旧約聖書よりは読みやすい。旧約聖書の申命記の律法は「?」となるような細かな法が多く2016/02/11

かりんとー

3
大学の先生が「聖書はゲラゲラ笑って読める」と言っていた。 ゲラゲラ笑っては読めなかったけど、突っ込みながら読んだ。 2015/08/07

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