作家の方法<br> 永劫回帰マシーンの華やぎ―変身の系譜学

作家の方法
永劫回帰マシーンの華やぎ―変身の系譜学

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784000035088
  • NDC分類 914.6

内容説明

小説を書き続けるためには、つねに街や自然の中に身を置き、雑音や野次、おかしな体験や、奇人変人といった異物を自分の思考回路に導入していかなければ、独自の遠近感を持った空間は生まれません。その方法を、最初にフーコー、つぎにニーチェ、三回目にドストエフスキーがたどった思考の軌跡に、検証してゆき、彼らに通底している部分を取り出しながら、著者の現在の小説観を表明します。

目次

1 肉体の言葉=言葉の肉体(触媒としての狂気;変身の系譜学)
2 円環の切断(陶酔と苦痛のグルメ;滅亡への意志;仮面の文体)
3 多神教的華やぎ(地下室人の論理;システムの破壊者;多神教のトポス)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yozora

2
フーコー、ニーチェ、ドストエフスキーを一線上に列べ、その解説を自らの作家の方法論を交えて論じている。特に、焦点の当てられているニーチェの永劫回帰はニーチェ入門としても楽しめるだろう。個人的にはアフォリズム的な一挿入であるこの文がしびれる。 ”ぼくはロックが大嫌いだ。中にはいいのもあるが、おしなべて聴く気にはなれない。そもそも立って拍手をする観客に腹が立つ。坐れよ。”2014/10/04

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