出版社内容情報
プラトン以来のヨーロッパ哲学の伝統的流れの中に含まれる全体主義的要素をえぐりだし、精神の営みを軽視する現代社会の危険性を警告する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chanvesa
20
中世哲学が入り込んできて、まともに内容を追うことはできないぐらい難しい。ただし、意志が理性のコントロール下にあること(カントの意志は理性から任命…180頁)で、理性や思考に希望を見いだしている姿勢は伝わる(意志の「する」という行動重視は思考を軽蔑…46頁&100頁、「哲学は、人間の生来の無力さを克服しうる一定の思考の歩みを教える」…93頁)。おしまいの方は、『革命について』で高く評価していた自由の創設(アメリカ独立革命)と、政治の多数者間における成立の意味を語るのはアーレントらしいが、どうつながったのか。2017/04/22
Kanou Hikaru
0
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