出版社内容情報
17.18世紀を貫流する自由思想.シラノ,フォントネルなどリベルタン世界の多面的発見と,87篇の地下写本の精査を試みた本書はデカルトからヴォルテールへという思想史の地表を覆し,近代の隠れた顔を掘起こす,記念碑的労作.
内容説明
17・18世紀を深く貫流する自由思想。シラノ、フォントネルなどリベルタン世界の多面的発見と、87篇の地下写本の精査を試みた本書は、デカルトからヴォルテールへという思想史の地表を大胆に覆し、近代の隠れた顔を堀り起こす。日本のパスカル研究史上先行者の足跡をのこしてきた著者の、ライフワークともよぶべき思想研究の結晶。
目次
第1部 十七世紀のリベルタンとデカルト思想(序論的考察;十七世紀前半の詩人たち―テオフィル・ド・ヴィヨーとそのグループ;人文学者リベルタン―ラ・モット・ル・ヴァイエとカブリエル・ノーデ;シラノ・ド・ベルジュラックの場合;十七世紀後半のリベルタン;十七世紀末のリベルタン―フォントネルを中心に)
第2部 啓蒙前期の「哲学的」地下写本の世界(序論的考察;地下写本の主題の広がりと頻度;地下写本の諸体系;地下写本の思想傾向と主題)