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デジタルデバイドとは何か―コンセンサス・コミュニティをめざして

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000027175
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ITが拡大するにつれ,社会階層に大きな格差が生み出され,階層的な分断を引き起こす可能性があり,国家間の問題にも広がりつつある.豊富な調査資料をもとに問題の本質を探究しながら情報ネットワーク社会を構想する.

内容説明

ITがインフラとして拡大するにしたがって、社会階層に大きな格差が生み出され、社会的富みの分配、社会的機会の分配にまで、階層的な分断を引き起こす可能性がある。それは国家間の問題にも広がりつつあり、日本に深刻な影響を与えるだろう。豊富な調査資料をもとに問題の全体像を浮き彫りにし、求められる情報ネットワーク社会を構想する。

目次

第1章 デジタル経済の出現(デジタル経済の到来/広がる年収格差;『ネットワークからこぼれ落ちる』/デジタルデバイドが不平等社会日本を生み出す?)
第2章 デジタルデバイド問題の本質(「デジタルデバイド問題」批判/デジタルデバイドと所得格差;政治的パフォーマンスとしての「デジタルデバイド」 ほか)
第3章 情報化社会の夢と現実(主要産業国における産業構造・労働構造の変化;大衆消費社会の形成=フォーディズムの時代 ほか)
第4章 世界システムの再編成としてのデジタルデバイド(冷徹な世界システム/物理的時空間の組織化とサイバースペース;インターネットの経済原理―時間と距離の拘束からの解放 ほか)
第5章 コンセンサス・コミュニティとしての情報ネットワーク社会へ(私たちは何を犠牲にして、何を得ようとしているのか?;襲いかかる人口構造の激変 ほか)

著者等紹介

木村忠正[キムラタダマサ]
1993年5月ニューヨークー州立大学バッファロー校博士課程修了(文化人類学専攻)、1995年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター専任講師を経て、現在、東京都立科学技術大学助教授。(株)NTTデータ・システム科学研究所客員研究員(非常勤併任)、東京大学社会情報研究所客員助教授などを歴任、文化人類学・情報社会論。著作に『第二世代インターネットの情報戦略』『オンライン教育の政治経済学』、共著に『IT2001』『ネットワーク時代の合意形成』など
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