出版社内容情報
生命も宇宙も,あらゆるものは情報で成り立っている.人間の意識や経験を拡大するコンピュータがもたらしたものは,20世紀の思想の変容と同列に論じうる.〈情報一元論〉の大胆な構想から提示される身体と芸術の行方.
内容説明
生命も宇宙も、あらゆるものは情報から成り立っている。コンピュータが浸透した世界では情報はディジタル化され、容易に蓄積、移送、複製される。人間の意識や経験を多方向に拡大するコンピュータに媒介された新しい情報環境を、20世紀の自然科学や思想の変容とともに語り、〈情報一元論〉の大胆な構想から「身体」と「芸術」の行方を探る。
目次
序章 情報の宇宙と身体の変容
第1章 炸裂する宇宙―中心の喪失から情報の銀河系へ
第2章 60年代 意識の複数性
第3章 テクネーの彼岸
第4章 都市と身体の変容
第5章 「人間」を「編集」すること
第6章 サイバースペースは「人間」の夢を見るか?あるいは「現在」の迷路
第7章 SFからバイオロジクス ニューロポリティクスへ
第8章 情報・身体・宇宙―いくつかの断章として
第9章 身体の編集工学としての「芸術」、あるいはもう一つの「技術」
結章 情報のコスモロジーと身体の編集工学