食と文化の謎―Good to eatの人類学

食と文化の謎―Good to eatの人類学

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  • サイズ B6判/ページ数 330,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784000026550
  • NDC分類 383.8

出版社内容情報

インドでは牛を食べない.イスラム教徒は豚を触るのも嫌.ダイエット大好きアメリカ人も馬は食べない.何を食べ,何を食べないかという多様な食習慣の謎を,それぞれの環境の食物生産システムから見事に解明する.

内容説明

インドでは、おいしそうな牛がのんびり寝ている。イスラム教徒は、豚をさわるのも嫌。ダイエット大流行のアメリカでも、低カロリーの馬肉は食べない。何を食べ、何を食べないかという問題は、文化の気まぐれや歴史の偶然なのだろうか。人類学・経済学・歴史学・医学・生物学・栄養学などの膨大な知見と楽しいエピソードを披瀝しながら、人類学者ハリスは、食物生産システムを考察して食と文化の謎をあざやかに解明する。

目次

プロローグ 食べ物の謎
第1章 肉がほしい
第2章 牛は神様
第3章 おぞましき豚
第4章 馬は乗るものか、食べるものか
第5章 牛肉出世物語
第6章 ミルク・ゴクゴク派と飲むとゴロゴロ派
第7章 昆虫栄養学
第8章 ペットに食欲を感じるとき
第9章 人肉食の原価計算
エピローグ 最後の謎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨックモック

5
何故、栄養的には文句なしの素晴らしい食材である昆虫に、欧米人(およびその文化に完全に毒された現代日本人)は嫌悪感を抱くのか。我々は馬を食べるが犬は食べない。そういった食べ物の好き嫌いは、その社会が歩んできた歴史と環境に合理的理由を求められるというのが本の主旨。世界中で愛されながらも食することがタブー視されることもある牛と豚を取り巻く環境と、そもそも何故ヒトは獣肉を好むのかについて。ミルクを受容できる人種の成り立ち。ペットと家畜の境界線…そして人肉食のコストとベネフィット。『食肉の謎』といった感じの構成だ。2016/04/13

lovekorea

0
一見すると非合理的に、あるいは非人道的にさえ見えてしまう食慣習の成り立ちを解き明かす、非常に興味深い本でした。そのうち虫料理も食べてみたいと思います( ̄▽ ̄)2017/07/07

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