感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
この時期クリスマスの絵本を読む機会が多く、こちらも借りました。絵本・児童書などだけではなく歴史についても書かれています。この手の本を読むのは、自分では読んだという満足感に浸っているのに、違う気づきがあるから。コナン・ドイルの『まだらのひも』の中の『青い紅玉』の話なんてすっかり忘れていましたが、この本で紹介され、また歴史・背景を知ることで違う気づきと出会えました。また読みたい本・読み返したい本が増えてしまいました。2020/12/15
joyjoy
7
いきなりファージョン「ガラスのクジャク」に出てくるツリーを再現した写真が! アナ・マライアの感激があらためて伝わってくるようだった。「妖精ディックのたたかい」のクリスマスシーンも何気なく読んでいたが、この本で時代背景を知って、なるほど納得。歴史、文化を知ることで、読書の楽しみもより深まる。著者の思惑どおり、「そうだったのか!」がいっぱいの一冊だった。2021/10/07
スゲ子
7
児童文学って、書かれた時代や、その国の暮らしや習俗や価値観を知る文化資料でもあるんだなぁと思いました。挿絵もたくさんあるし。印象的だったのは「クリスマスツリー」の章。イギリスのガラスの飾りのツリー(てっぺんにガラスのクジャクが)、アンデルセンの『もみの木』、そしてインガルス一家が教会で見た枯れ木(常緑樹がないから)のツリーが素敵!グリーンのリボン、網の袋に入ったキャンディ、スカーフ、ミトン、靴などが下がっていて、さらにポップコーンを通したひもが木全体にたらしてあります。アメリカ開拓時代のツリー。2017/12/17
星落秋風五丈原
6
クリスマスから一月六日までの十二日間は『十二夜』と呼ばれる。こう書けば、シェイクスピアを読んだ人なら、離ればなれになった双子の兄妹が、再び出会うまでを描いた『十二夜』を思い浮かべるのではないだろうか。男装した主人公が、自分の主人が恋する相手に惚れられてしまう悲喜劇は、どんな事が起きても不思議ではないとされるこの時期にぴったりだ。 本書は、名作に登場した数々のクリスマスについて紹介すると共に、クリスマスの料理、ツリー、サンタクロースの歴史についてもふれている2006/01/03
アルクシ・ガイ
5
私が育った家では、クリスマスを祝う習慣がまったくありませんでした。だから子供向け小説に出てくるクリスマスの意味がよくわからなかった。純粋に楽しみにしていい日が年に一度でもあるというのは、子供時代を黄金にするのだろうなあ。ということで、「ファンタジー」の本棚に😹2021/06/20