出版社内容情報
アメリカはなぜアフガニスタンを破壊し,イラクを侵略したのか? 9.11がアメリカ国民にもたらした「狂気」と不安,ブッシュ政権の歪んだ論理と心理を容赦なく暴く.ピューリッツァー賞を2度にわたって受賞した現代アメリカを代表する作家による憤怒の書.
内容説明
9・11以降のアメリカを襲った「狂気」の論理と心理を抉る。ピューリッツァー賞作家による憤怒のエッセイ。
目次
第1部 9/11
第2部 なぜわれわれは戦争をしているのか
追補 漂泊する大きな不安についての覚え書き
付録 なぜわれわれは戦争をしたのか
著者等紹介
メイラー,ノーマン[メイラー,ノーマン][Mailer,Norman]
1923年生れ。『裸者と死者』(1948年)で作家としてデビュー。1968年の『夜の軍隊』で、全米図書賞とピューリッツァー賞を受賞。1979年には『死刑執行人の歌』でふたたびピューリッツァー賞を受賞した。権力者の愚かさを暴き、戦争についての真実を語ろうとしてきた、現代アメリカを代表する作家である
田代泰子[タシロヤスコ]
1944年生れ。国際基督教大学教養学部卒。翻訳家
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感想・レビュー
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zorg
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ノーマン・メイラー80歳のときの9.11に関する本。今から約10年前の本で、正直なところ10年前の私では理解できなかったと思う。9.11以降米国が帝国主義にシフトして行こうという状況で、デモクラシーの今後について憂いている内容。9.11は米国のいわゆる知識人にとっては、たとえば「なぜわれわれはこれほど憎まれているのか?」と初めて考えさせられたらしいが、それって、何となくくそったれな話じゃないか。2012/04/21
Hiroshi Kiso
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命より重い憎しみなんてあるのか。自分の家族、友人は命を賭して守りたいと思うかもしれない。または命より大事な信念もあるかもしれない。もちろんテロは恐ろしいことで肯定なんて絶対にできない。でも、「そんなことしちゃダメ」では終わらせられない。 その行為自体は恨んでもその国、人を恨むのは違うと思う。どこの国だからこういう人、どこの宗教だからこういう人というように所属で判断してはいけない。人を見よう。 2012/03/04