内容説明
なぜ多くの若者たちが、いつまでも低賃金・低地位、不安定な労働に追いやられてしまっているのか。北米のファストフード店とスーパーマーケットで働く10~20代の若い店員や先輩従業員たちへの詳細な聞き取りをもとに、「出口なし」状態の職場やその労働組合の実情を赤裸々に描き出す。若者たちの生々しい労働経験、状況分析、解決策の提案が盛り込まれた本書は、同様にサービス社会化が急速に進行する日本において、若者の就職問題や労働組合の実情を考えるにあたって、いま、必読の書である。
目次
第1部 若者と労働(サービス部門の現場では)
第2部 職場の若者(店舗単位の連帯;スーパーマーケットにおける年齢;腰かけ仕事の文化)
第3部 労働組合の若者(組合活動のアウトサイダーたち;若者の労働組合;サービス残業をどう解決するか)
著者等紹介
タノック,スチュアート[タノック,スチュアート][Tannock,Stuart]
1969年生まれ。スタンフォード大学大学院博士課程を修了。現在はカリフォルニア大学バークリー校大学院教育学研究科の講師。研究対象は、労働・社会運動ならびに若者文化など
大石徹[オオイシトオル]
1970年生まれ。芦屋大学教育学部教育学科専任講師。慶應義塾大学文学部卒業。東京都立大学大学院社会科学研究科社会人類学専攻修士課程修了。同大大学院社会科学研究科社会人類学専攻博士課程単位取得退学。マック仕事(ファストフード店や小売店の労働)や都市のモニュメントなどについて研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みやびん
うり坊助