チェルノブイリの祈り - 未来の物語

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チェルノブイリの祈り - 未来の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000013888
  • NDC分類 986
  • Cコード C0036

出版社内容情報

1986年の大惨事から十数年間,人々が黙していたことは何か.幾多の文献や映像が見落としていた事実とは何か.本書は,巨大事故に遭遇した被災者達の衝撃,悲しみ,思索を鮮やかに描き出した珠玉のインタビュー集.

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころりんぱ

69
チェルノブイリがこんなに悲惨な状況になっていたことを知らなかった。福島の原発事故だってあったのに。ただひたすら怖い。放射能が怖いってことは知ってた。でも、原爆について書かれたものだったり、セシウムとかベクレルとか馴染みのないカタカナだったりで、被曝するってことがどんなことなのか、どんな風になるのか、例えば自分の身体に起きること、子どもたちの身に起きることとして考えてなかった、知らなかったんだなぁって、知った。国だって政治家だって研究者だって、原発の安全なんて誰も保証できるわけがないと思った。2016/02/07

ぱせり

20
「祈り」だった。「未来の物語」だった。二度と起こらないようにという。聞こえなかった声、聞く気もなかった声に、いま耳を傾けている。現実に起こってしまった。進行している。読めば読むほどに、ふつふつと脂汗が浮かび上がってくる。だけど、やっぱりこの本は祈りなのだ。わたしたちの祈りは、今日の日の一刻一刻。どんなに小さくても、「希望」を集めながら、未来につなげていく。 2011/07/07

Möve

19
ページの先に進むごとに、気持ちが沈み焦りと諦めの思いが強くなる。チェルノブイリの10年後の真実に震撼する以上に、それでも人はそこから何も変わろう変えようとしなかったのか・・と。ヒロシマ・ナガサキの悲惨さを知ってはいるが、チェルノブイリ事故に関する想定は0だったのだ。そして私たちはフクシマの試練を受ける。自然による想定外の事故であったとの言い訳は無力だ。結果的にどうなるかということは、この本によって知らしめられていたのに。私の中には諦めと絶望の気持ちしか残ってないのか?(コメントに続く)2015/10/19

クサバナリスト

18
ノーベル文学賞受賞と言うことで一読。当時のソ連体勢のした、如何に人々が隠され、悲惨なことになっていたかが赤裸々に綴られている。また、本書がベラルーシでは発刊出来ないということにも驚愕した。2015/10/12

きゅー

18
この一冊は原発事故の原因を見出そうとするものではなく、原発事故に関わりを持った人々の抜き差しならない現実を見つめなおすものだ。誰もが同様のことを言う。理解できないことを、どのように理解したら良いのか。すでに歴史の一部となったものが、彼らにとってはいまだ現実だ。そしてまた、人々は決して「人々」と括られる存在ではない。ひとりひとりの声が、生に向って必死に手をのばそうとするその痛みが私の精神に深く突き刺さる。スヴェトラーナがいうように、これはチェルノブイリの物語ではない。死と愛と人間についての物語だ。2015/03/12

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