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内容説明
京都の老舗料亭「菊乃井」主人、村田吉弘氏が、歯に衣着せぬ率直な物言いで語る日本料理周辺のアレコレ。日本料理を理解しようと思うなら、調理技術だけではなく、そのほかに知っておくべき常識がたくさんあるというのが本書の意図。器のこと、箸のこと、心づけのこと、掛け軸や花のこと……。事典や教科書を見てもよくわからないことや、今さら人にはきけない素朴な疑問が、著者独特の思考回路を通って発せられるわかりやすい言葉で解きほぐされ、なるほどと納得できること請け合い。すぎやまチヒロ氏の漫画で鋭く突っ込みを入れながら展開される132の小話で、知って得する日本料理の常識やウンチクを、おもしろおかしく身につけることができる1冊。
目次
第1章 器のこと、意外と知らないんよね
第2章 格好よく見える料理屋でのマナー
第3章 日本料理店の接客について考えてみよ
第4章 京都のこと、ちょっとお話しましょか
第5章 こんなとこも違う「関西vs関東」
第6章 日本料理は周辺文化が深いんや
第7章 経営者として、心せなあかんこと
第8章 ひとこと言いたい!いまどきの料理屋裏事情
第9章 料理人を志すなら
第10章 どうでもええ話やけど…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
42
読み友さんの感想を読んで。菊乃井の村田さんによる日本料理について彼の考えを述べた一冊です。まったく知らない世界・京都の部分が勉強になりました。テレビにされたひどい編集のことですが、これ、ひどいなあ。でも、「演出」という印籠を出すのよね…。2022/11/26
syaori
37
日本料理のマナーだけでなく、器や設え、経営者としての心構えなどについて、老舗料亭「菊乃井」の三代目主人である筆者が語る本。マナーなどは料亭が前提となっていますが、座布団の前後ろや扱い方、床の間や上座下座についてなどはよその家におよばれしたときにも役立ちそう。閾や畳のへりは踏まないなどは、知っていると思っていても、フローリングの部屋で暮らしていると日ごろ意識していない部分なので、こうやって改めて指摘してもらうのは大事だなと思いました。そのほか、従業員の育て方などお店の経営にかかわる部分も興味深かったです。2018/05/28
さっちも
14
料理人のお客に対する小言です。良いお客になりたいなら真摯に受け止め、料理人との関係を築くのに大いに役立つと思う。2022/09/11
朱音
5
お正月なので「和」な本を。「菊乃井」さんは一度だけ行った事があるけどもうご縁はないだろうなぁ。料理の常識だけでなく器や掛け軸、はては御茶屋で遊ぶ方法などオトナな文化に触れる細かいノウハウ?も書かれていて面白い。「値段は高すぎても安すぎてもいけない」「安いものを買う客ほど大切に」など商売に関することは目からウロコのことも。京都弁のイントネーションで読むと雰囲気が出て面白いかも。2010/01/03
夏野菜
4
なんというか、洋風文化の中で育った身としてはやっぱり日本の伝統文化はむつかしい…。それでも僕らは日本人やし、知っとかないとダメだと思う。2013/05/11