「現代の国語」はなぜ嫌われるのか―高校国語の歴史研究と実態調査が示す新たな可能性

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「現代の国語」はなぜ嫌われるのか―高校国語の歴史研究と実態調査が示す新たな可能性

  • 笠原 美保子【著】
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  • サイズ A5判/ページ数 184p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784991209123
  • NDC分類 375.84
  • Cコード C0037

内容説明

「文学作品の入る余地はない」はずが、「羅生門」を掲載した教科書が検定を通過、採択率トップとなった高等学校の新科目「現代の国語」。本書は、その成立過程の検証から混乱の原因を明らかにするとともに、過去の類似科目の調査研究を通して、戦後「新教育」以来、教育現場が同様の指導方針を受け入れ難いとしてきた背景を分析、授業実施案を含めた解決策を提示する。長年にわたって高校国語の授業実践と研究に携わってきた著者による、価値ある国語教育の実現を目指すための一冊。

目次

第1章 「現代の国語」教科書に小説を載せてはいけないのか(小説を収録した教科書が検定に合格;「現代の国語」ができるまで)
第2章 「現代の国語」の先輩たち(戦後「新教育」が伝えること;「国語表現」と「現代語」が伝えること)
第3章 「現代の国語」の課題と可能性(「現代の国語」はなぜ嫌われるのか;「現代の国語」の可能性)

著者等紹介

笠原美保子[カサハラミホコ]
神奈川県立横浜翠嵐高等学校国語科教諭。神奈川県立上郷高等学校、東金沢高等学校、金沢総合高等学校、田奈高等学校、光陵高等学校への勤務を経て現職。横浜国立大学大学院教育学研究科に在籍時より、高等学校国語科における「話すこと・聞くこと」の指導について全国的な調査研究を行い、「転用される『国語表現』:高等学校国語科に『話すこと・聞くこと』指導が根付かない理由」(『国語科教育』第65集掲載)として発表。これまでに、横浜国立大学教育人間科学部非常勤講師、NHKエデュケーショナル「ロンリのちから」番組委員等を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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虎哲

5
タイトルこそ挑戦的だが、これまでの高等学校国語科において話す・聞く、書く活動がなぜ低調であったのかを資料や高校教員へのインタビューで解き明かす丁寧な仕事をしている。必履修科目の二分化について私はこれまで幸田先生の研究によるものと考えていたが、それ以前に2002年の文化審議会国語分科会において樺島教授が「言語と文学に分ける」という提言をしていた(28-29頁)ことに端を発するとこの本によって知った。特に面白かったのは第3章で「現代の国語」のネックを4つ挙げ、それらを乗り越える実践可能性を示したところである。2022/08/30

アカショウビン

2
「現代の国語」の目標の一つは、「実社会」に必要な国語知識、技能を身に付けることだ。本文には、学習指導要領における「実社会」はフィクションになりかねない、とあるが、学校現場ではすでにフィクションであろう。前提として現場では休日には部活動引率があり、クレームに日々対処することに精一杯で、どこに新しい教科指導研究の時間があるのか?そもそもそんなことをやろうという若者は、すでにいないだろう。話す、聞く、書くを充実させるために文学を排除した、とするならそもそもその方法が間違っている。現場にその時間を与えればよい。2022/08/10

ozean-schloss

0
新課程国語が現場において不評であるという主張を客観性の高い裏づけ・考察をもとに言及した書。筆者の立場・個人研究という制約から一般化に耐える分析としては課題が残るも、仮説的にでも背景を理解したいなら必読の本。星4。2022/06/28

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