内容説明
流行作家・瀬戸内晴美は、なぜ51歳で出家し、寂聴になる道を選んだのか―。血縁関係にあり、長年、秘書として瀬戸内文学に仕えた著者による渾身の一冊。「晴美」として半世紀を過ごし、「寂聴」になった「はあちゃん」―。従妹とその娘が見た瀬戸内寂聴の「生」とは…。血縁者だからこそ書ける作家の苦悩の日々。
目次
はあちゃんのこと
本郷ハウス 一九七三年秋 母・恭子の記憶(はあちゃんと恭子;一九七〇年の引っ越しの日 ほか)
中尊寺 一九七三年十一月十四日(一九七二年 恭子の回想;得度前夜 瀬戸内晴美の回想 ほか)
終わらせ方 一九七三年夏(出家の理由 小説を書き続けるための芯;スプリングボード)
私の瀬戸内寂聴 玲子の回想(手伝いはじめ 一九七〇年;はあちゃん倒れる 一九七五年 ほか)
書くことだけではなく(法話;寂庵 ほか)
著者等紹介
長尾玲子[ナガオレイコ]
大学在学中より、ライター、編集者など。速記事務所を経て、2010年まで瀬戸内寂聴秘書。2011年より2021年まで公益社団法人日本文藝家協会・著作権管理部長。瀬戸内寂聴は母の従姉(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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