感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かみーゆ
4
すごく良かった。しっかり駒沢さんの小説になってる感じがする。駒沢さんがちゃんと「ここにいる」のが伝わってくるのが嬉しいですね。沖縄についても批判すべきところはちゃんと批判しつつ、人も自然もとても魅力的に描かれていて。その空間にある磁場みたいなものも含めて表現するの、ホントうまいなあと思います。だから駒沢さんの本に出てくる町とかって行きたくなるんですよね。金山町行ってみたいなあ。あとは何と言ってもst.gigaですよ。これで話題になってCD再販されないかなー。最後に発刊してくれた風鯨社に感謝を。2022/08/15
三鷹台のすずめ
2
駒沢さんが渦巻きのなかどんどん遠くなっていく 音 がきこえてきました。2022/11/23
Holger
1
レコーディングエンジニアの恭子、恋人で会社を辞め日本全国のフィールドレコーディングに出かける公平が主人公。 現在:公平の旅ー恭子の東京での暮らし 過去:公平の初恋 この二軸で話が進む。 宇宙、死後の世界、音楽、阪神淡路大震災、日本の原風景、沖縄の歴史と開発、色々なテーマが混ざり合いながら怒涛のラストに突入。読後にタイトルの『ボイジャーに伝えて』の意味を考えてみるのも楽しい。2022/09/19
佐々木 亮
0
5ヶ月かけてゆっくりゆっくり大切に読み進めた本。 一気に読んでしまうと、その深い世界から抜け出せなくなりそうなので。 今自分が実際ににそこに身を置いているようなくらいに自然・音の描写が鮮明で、読み終わる頃にはまるで暫くの間旅をしてきたかのよう。 しばし余韻に浸るとしよう。2024/03/20
まーさ
0
自然の音を録音する人、その音を聴く人、それぞれが自然の神秘、脅威にとらわれていきながら、自分自身をむき出しにしていく。俗物を取り去ると恐怖を感じるけど、呑み込まれてしまうと同化してしまうんだな。2023/04/08