内容説明
「書く」ことと、印刷およびエレクトロニクスの技術が、ひとびとの精神、文学、社会のうえにどのように影響を及ぼすか。本書は、文学と思考のなかにごく最近まで重く沈澱していた声の名残りをあとづけ、知的興奮をさそう新しい発見をとりあげる。その発見は、ホメロスの詩や現代のアフリカの叙事詩、およびその他の世界中の口承文芸に関するわれわれの理解を書き改め、哲学的、科学的な抽象思考の発生に関する新しい洞察を与えてくれる。
目次
第1章 声としてのことば
第2章 近代における一次的な声の文化の発見
第3章 声の文化の心理的力学
第4章 書くことは意識の構造を変える
第5章 印刷、空間、閉じられたテクスト
第6章 声の文化に特有な記憶、話のすじ、登場人物の性格
第7章 いくつかの定理(応用)
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