東北大学出版会叢書
君子未然に防ぐ―地震予知の先駆者今村明恒の生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784925085571
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

内容説明

地震学の草創期、防災地震学のために一身を捧げた国民的地震学者・今村明恒の波瀾に満ちた生涯の軌跡。関東大震災を予言して「地震博士」と庶民に慕われ、私財をなげうって地震予知の壮大な観測網を設置し防災の急を訴えながら、第二次大戦のために痛恨の挫折を余儀なくされた一科学者の稀有なドラマが、今ここに甦る。

目次

序章 「地震博士」
オランダ語大通詞の末裔
「二足のわらじ」
論争と屈辱と
不幸な決着
煙霞荘の人
地震予知への情熱
終章 小さな死亡記事

著者等紹介

山下文男[ヤマシタフミオ]
1924年岩手県の三陸海岸生まれ。祖母ら一族8人が明治三陸大津波で溺死。自らも小学生の時、昭和三陸大津波の恐怖と東北大凶作を体験。1986年以降「歴史地震研究会」会員として著作と津波防災活動に従事。1991年『津波ものがたり』(童心社)で「日本科学読物賞」「北の児童文学賞」。2000年「日本自然災害学会賞(功績賞)」
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感想・レビュー

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さんつきくん

3
地震科学博士として明治後期〜昭和初期に名を馳せた今村明恒氏の伝記。地震が地震は完璧に防げないが、備え一つで軽減できるもの。その様に呼びかけ啓蒙活動にいそしんだ彼。「東京に大地震がいずれ来るので備えて欲しい」と呼びかけたにもかかわらず、「余計な事を言って混乱させるな」とほら吹き扱いされながら、後に関東大震災が起きた時に世論は変わったとか。国からでる研究費だけではなく私財を投じてまで、観測システム構築を計画したが、やがて戦争の足音が聞こえる。2014/03/18

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