内容説明
文部省に設置された「学習障害及びこれに類似する学習上の困難を有する児童生徒の指導方法に関する調査研究協力者会議」の最終報告がまとまり、平成11年7月2日に公になった。本書は、「報告」の内容を具体的に解説して理解を深めるとともに、学習障害や学習困難への教育的対応を、欧米先進国の動向も見据えながら日本の特殊教育の改革、さらには日本の学校教育全体の改革の枠組みにどう位置づけるかについて具体的な提言を行ったものである。
目次
序章 学習障害(LD)・学習困難への教育的対応によって日本の学校教育はどう変わるか
第1章 学習障害(LD)とは―文部省協力者会議報告の「定義」を中心に
第2章 学習障害(LD)の判断・実態把握基準―協力者会議報告「試案」を中心に
第3章 LD等に対する指導の形態と場
第4章 今後の課題
第5章 特殊教育改革の方向―総合教育からインクルージョン教育へ
終章 特殊教育改革への提言
著者等紹介
岩沢一美[イワサワカズミ]
国際学園星槎国際高等学校
原田美知子[ハラダミチコ]
東京都三鷹市立南浦小学校長
小林玄[コバヤシゲン]
東京都三鷹市学習障害児等巡回相談員
柘植雅義[ツゲマサヨシ]
国立特殊教育総合研究所知的障害教育研究部軽度障害教育研究室長
田中容子[タナカヨウコ]
東京都三鷹市立南浦小学校教諭
砥〓敬三[トツカケイゾウ]
東京都立教育研究所相談部統括指導主
福田哲治[フクダテツハル]
東京都町田市立町田第二中学校教諭
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