内容説明
「下人」はどこへ行ったのか?高校国語教科書の定番教材四天王。その作品と時代背景を、第一線の研究者がやさしく解き明かす。
目次
はじめに 教科書で読む文学作品は何をもたらすのか
第1章 芥川龍之介「羅生門」
第2章 中島敦「山月記」
第3章 森〓外「舞姫」
第4章 夏目漱石「こころ」
北村薫さんインタビュー 良き羅針盤としての教科書
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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教科書で読む文学作品は何をもたらすのか 芥川龍之介「羅生門」:誕生 背景 生涯 広がる世界 中島敦「山月記」:世界 どう読むか 人間・中島敦 中島敦の時代 世界に羽ばたく中島敦 森鷗外「舞姫」:時間 執筆とその背景 都市空間から読む 留学・恋愛・国家 読まれ続ける舞姫 夏目漱石「こころ」:言葉の世界に寄り添う ある問題設定 上 先生と私を読む 下 先生の遺書の意味するもの 北村薫さんインタビュー:良き羅針盤としての教科書2021/07/05
katashin86
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日本近代文学館での特集展示を基とする出版。教科書教材として近代文学を取り上げる意義を改めて考えたくなった。2022/03/04
ちあきほ
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教材には、省略がある。もっと言うと、取り上げる箇所も、取り上げ方も、ルビも変換もちょっと違う…これは底本によるかもしれんが。特に、こころは抜粋なので。個人的に、文学作品は学問修養に近いものを感じる。いかに読み、どう感じ、それを血肉とするか。勿論、修辞的な所も含め我が物とするのが良かろう。どれももう古典になりつつあるらしいが…。学習指導要領の改訂で、もしかしたら文学は履修されないままになり漱石を読んだことの無い世代が始まっていくのかもしれない。実用国語とか知らんよぉ〜言語文化の豊かさの喪失〜と思いつつ。2022/02/12
hass
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楽しく読んだ。作品の「歴史的背景、執筆された時のいきさつや舞台裏」を知るのが好きなので、執筆者陣の他の著書も読んでみようかな。2022/01/28
Cana.t.kazu
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教科書に掲載される場合,仮名遣いなどが違うことは予想の範疇ですが,まさかあの名作の重要な一行が掲載されていないなんて。これはいいのかなと考えてしまいました。2021/08/21
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- 和書
- 児童虐待を考える