欧米の隅々―市河晴子紀行文集

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欧米の隅々―市河晴子紀行文集

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  • サイズ 46判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784910413082
  • NDC分類 293.09
  • Cコード C0095

内容説明

渋沢栄一の孫にして、稀代の文章家であった市河晴子。その代表的著作である『欧米の隅々』『米国の旅・日本の旅』より一部を精選。注・解説・年譜・著作目録等を付す。

目次

欧米の隅々(初春の支那;ロシヤを横切る;花の都パリ;イギリスとアイルランド;スペインとポルトガル ほか)
米国の旅・日本の旅(米国の旅;日本の旅)

著者等紹介

市河晴子[イチカワハルコ]
1896年12月21日、東京生まれ。法学博士穂積陳重と歌子の三女。歌子は渋沢栄一の長女で歌人。19歳で英語学者市河三喜と結婚。二男一女をもうけるが、1926年には次男三愛を、1943年には長男三栄を喪い、悲しみのあまり病臥ふた月。同年12月5日、他界した。享年46。幼少より才覚を謳われ、快活で正義感が強く人々から慕われた。名文家としても知られ、三喜に同行した欧米視察の旅からは『欧米の隅々』(1933)が、1937年、日中戦争勃発後、民間外交を託され単身米国に渡った経験からは『米国の旅・日本の旅』(1940)が生まれた。英訳もされた上記二冊の他に『愛ちゃん』(1927)。単行本未収録作品も多い

高遠弘美[タカトオヒロミ]
1952年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。フランス文学者。明治大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かやは

10
日中戦争後、1930年に出版されたものが2022年に再編集され出版されるということを好ましく思う。 現在ならTVやYoutubeなどで誰もが見ることができるものを、豊かな語彙で表現されていることに圧倒された。 これを当時読んでいた人々の心境ははかり知れない。 古典をさらりと引用しもじってみせる教養の高さ。そのの豊かさが物事を物事を見つめる視線の多様さに繋がっている。 明治の気質を引き継いで先の大戦を経験しなかったら、現代は一体どうなっていたんだろうと夢想した。2023/10/11

relaxopenenjoy

9
きっかけは忘れたけど気になった本。予約してしばし待った。著者(市河晴子)について知らなかったが、渋沢栄一の孫で、両親も、兄弟もそうそうたるいわゆる明治大正のエリート家系の令嬢。夫に随行した世界周遊紀行「欧米の隅々」は刊行後、諸国でも好評を得たとのこと。文章はもちろん迸る知性を感じるのだが、それのみならずとても人間味・ユーモアに溢れ、時に毒舌も炸裂し、置いてきた子への言及でほろっとする。本書は「欧米の隅々」「米国の旅・日本の旅」の2冊からの抜粋。マドリードの闘牛のところが一番印象的だった。2023/09/01

ほんどてん

7
ゴールデンウィーク、出掛ける予定のない私は、本書の中で欧米の旅を楽しんでいました。時代は1931年(昭和6年)の3月に日本を出発して8ヶ月間に29ヵ国を訪れる、船で移動の長旅でした。国々、街、人々の様子、食など、その表現が素晴らしくて面白くて、奥深い紀行文集だと思いました。帯で斎藤真理子氏が、「読み始めて2行目で、門司港で積荷をする起重機の様子が”ジラフが大きな稲荷寿司をくわえ込むよう”と描写されていて、いきなり痺れる....」と書かれています。2023/05/08

茶幸才斎

5
市河晴子は渋沢栄一の孫である。本書は、彼女が1931年に英語学者の夫に随行して欧州各国から中東、エジプトを歴訪し、また1937年に文化使節として単身渡米した折の、そして国内各地を旅行した際の見聞を綴った紀行文集。訪れた街の風景や人々の習俗、身なり、振る舞いや交わした会話を、驚くほど鋭く細やかな観察眼で、またウイットと才智に富んだセンスある文体で、見たまま感じたままを自由自在に描写しており、途轍もなく楽しくて面白い。1943年歿。享年46。この国は、あまりにも惜しい才能を、あまりにも早くに失くしてしまった。2023/06/26

TTK

2
「世の中を何にたとへん朝びらき、漕ぎいにし船の跡なきが如」(万葉集、沙弥満誓の歌) p.45 ▼ 夏目さんの文章でばかりロンドン塔とおなじみだった私には、本物のロンドン塔に入った時、あの滋味に富んだ文章のソップの尨大なソップ骸を見る心地がした。これからあれの出たのは嘘じゃない、とは思うが、ソップが甘いから、その元はどんなに美味しいかと、鶏の骨にかぶりついてみたような、期待はずれを感じる。p.124 2023/05/17

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