内容説明
家族を撮り続けることは自分への問いかけ。『ディア・ピョンヤン』『愛しきソナ』『スープとイデオロギー』の監督による書き下ろしエッセイ。
目次
1 普通の人たち(猪飼野の女たち;アメリカ人、日本人、朝鮮人;「親しかでけへんで」 ほか)
2 カメラを切って(ソナの微笑み;小川の水、くねくねとどこへ行く;「この人は私のコモです」 ほか)
3 すべての行為は祈り(記憶の糸を手繰り寄せるように;細胞に染み込んだ歌;母、二〇歳 ほか)
著者等紹介
ヤンヨンヒ[ヤンヨンヒ]
大阪出身のコリアン2世。米国ニューヨークのニュースクール大学大学院メディア・スタディーズ修士号取得。高校教師、劇団活動、ラジオパーソナリティ等を経て、1995年より国内およびアジア各国を取材し報道番組やTVドキュメンタリーを制作。父親を主人公に自身の家族を描いたドキュメンタリー映画『ディア・ピョンヤン』(2005)は、ベルリン国際映画祭・最優秀アジア映画賞、サンダンス映画祭・審査員特別賞ほか、各国の映画祭で多数受賞し、日本と韓国で劇場公開。自身の姪の成長を描いた『愛しきソナ』(2009)は、ベルリン国際映画祭、Hot Docsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭ほか多くの招待を受け、日本と韓国で劇場公開。脚本・監督を担当した初の劇映画『かぞくのくに』(2012)はベルリン国際映画祭・国際アートシアター連盟賞ほか海外映画祭で多数受賞。さらに、ブルーリボン賞作品賞、キネマ旬報日本映画ベスト・テン1位、読売文学賞戯曲・シナリオ賞等、国内でも多くの賞に輝いた。かたくなに祖国を信じ続けてきた母親が心の奥底にしまっていた記憶と新たな家族の存在を描いた『スープとイデオロギー』(2021)では毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞、DMZドキュメンタリー映画祭ホワイトグース賞、ソウル独立映画祭実行委員会特別賞、「2022年の女性映画人賞」監督賞、KINOTAYO現代日本映画祭グランプリなどを受賞した。2022年3月にはこれまでの創作活動が高く評価され、第1回韓国芸術映画館協会アワード大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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