内容説明
いま話題の韓国人作家が語る、「文学をすること」の喜びと苦しみについて―作家が作家に聞く、ロングインタビュー集。
目次
違う存在の声(イ・ギホ;ノ・スンヨン)
ドライフラワー(ピョン・ヘヨン;チョン・ヨンジュン)
落胆する人間奮闘する作家(ファン・ジョンウン;チョン・ヨンジュン)
キム・ヨンスというパズル(キム・ヨンス;ノ・スンヨン)
うれしい方を向いて(クォン・ヨソン;ノ・スンヨン)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
86
韓国文学全集をタイプライターで全部打った。美学は過去の作品から離れて別ベクトルへ。どれだけ違う存在の代弁者になれるか。ものを書くことは1人でできることの中で1番良くて楽しいこと。矛盾した人間について書き、最も関心があること。最高の錯覚はナルシシズム。書きたい気持ちが大事。ケント・ハルフお勧め。1日理想作業量は2000字。小説家の役割は世界観を広げること。日常生活で発見したことを書く。人生に疲れているような人が好き。人生で1番大きな出来事は今の恋人に出会ったこと。小説を書き続ける原動力は慣性。名言集だな。2021/03/04
かもめ通信
18
韓国の文芸誌『Axt』(アクスト)に掲載された、小説家が小説家にインタビューをするというコンセプトのロングインタビューを集めた本。イ・ギホ氏やファン・ジョンウン氏などどのインタビューも興味深く、今回もまた、当初の予想以上に読みたい本のリストを伸ばしてしまったのだが、一番印象的だったのは、“インタビューって、受ける側はもちろんのこと、する側の個性も引き出すものなんだな”ということ。インタビュアーの一人、チョン・ヨンジュン氏の作品もぜひ読んでみなくては!2022/01/17
二人娘の父
7
小説家が小説家をインタビューする、というコンセプト。登場する5人の作家の作品は、どれも読んだことがなく、そういう意味ではなんの先入観もなく、「小説を書く人」たちの会話を楽しめるものとなった。日本では今、韓国小説に新しい注目が集まっているのだが、その理由や意味など、自分なりに理解するきっかけになればと思う。それにしても最後に登場するクォン・ヨソンさん。非常にクセのある印象。出てくる本もあまり邦訳されていないようなので、残念である。2021/10/09
GO-FEET
4
イ・ギホとクォン・ヨソンへのインタビューが読みたくて手に取ったものの、少々期待はずれの感あり。どうもノ・スンヨンというインタビュアーとの相性が、個人的には良くなかった気が……2021/01/18
GO-FEET
3
クォン・ヨソンのインタビューのみ再読。2022/01/14